昨年、惜しまれつつ亡くなった経済評論家の山崎元さん。新NISAが始まり、投資が注目される中、山崎さんが多くの人々に投資の基礎を伝えた功績は大きいと言えるでしょう。特に「eMAXIS Slim オールカントリー」を広めた功労者として、多くの投資家に影響を与えました。65歳といえば定年を迎える年齢ですが、平均寿命を考えるとまだまだ活躍できる年齢とも言えます。そんな山崎さんが最後に息子に向けて書いた手紙形式の著作に触れ、ぜひ多くの方に知っていただきたいと感じました。
今回は18歳の息子に向けた手紙というスタイルで書かれており、比較的若い世代に向けた内容になっています。この本のテーマは「お金と幸福」について、息子という最愛の存在に贈られた人生の教訓。その教えをどのように伝えているのか、読んだ感想を交えながらお伝えします。
基本情報
- 書名: 経済評論家の父から息子への手紙: お金と人生と幸せについて
- 著者: 山崎元
- ジャンル: ビジネス
- 出版日: 2024年2月15日
- ページ数: 192ページ
- 価格: ¥1,760
山崎元さんが、余命宣告を受けた中で大学に入ったばかりの18歳の息子に向けて書いたこの本。内容は、これからの人生をどう生きるべきかという視点で綴られています。昭和の経済成長期に形成された「定型的な働き方」にとらわれず、これからの時代は個性を生かすことが重要だと説きます。
例えば、世界の長者番付に名を連ねる人々はほとんどがサラリーマンではなく、起業家や投資家です。彼らのように成功するには何が必要か?また、手に入れた資産をどのように活用するべきか?さらには、人生の終わりを目前に控えた山崎さんが考える「幸せ」とは何か?この本では、これらの問いに対するヒントを得ることができます。
感想
読んでまず感じたのは、この本の主なターゲットが大学生や若い世代だということ。18歳の息子に向けて書かれているため、社会人や資産運用の経験がある人には少し物足りなく感じる部分もあります。ただし、逆に言えば、これから社会に出る若者にとっては学びやすい内容です。
2024年は新NISAが開始され、投資系の情報が溢れる時代。この本はその基本となる考え方を学ぶのにぴったりです。お金とは何か、どう稼ぎ、どう向き合うべきかについて改めて考えさせられます。
特に、山崎さんが人生を振り返りながら書いた本ということもあり、単なる資産運用の本ではありません。「幸せ」とは何かについても深く考えさせられる内容で、最終章では「幸せは、承認されていると感じること」と述べています。また、息子に向けて「モテる男になれ」というアドバイスをしている部分も印象的。モテるためにはお金ではなく、他人から「すごい」と思われる行動が大切だと強調しています。
こんな人におすすめ
こんな人におススメ
- 大学生や20代の若者
- 資産運用や人生について考えたい人
- 自分の幸せを振り返りたい人
まとめ
【経済評論家の父から息子への手紙: お金と人生と幸せについて】は、これからの人生やキャリアに迷いがある方にとって、ぜひ読んでほしい一冊です。私自身、この本を読みながら、仕事や人間関係、人生のバランスについて考えるきっかけを得ました。「もっと早く読んでいれば…」と思う一方で、気付いた今からでも行動を起こすことが大切だと実感しました。
今日からできることを一つずつ積み重ねて、毎日を少しでも楽しくする努力をしていきたいと思います。
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