訪問介護の終焉:外国人頼みの日本が迎える未来

ごきげんよう。先日このようなニュースが入ってきたわ。

時事ドットコム
外国人材、「訪問介護」解禁へ 育成就労、地方受け入れ促進:時事ドットコム 政府は6日、外国人労働者の受け入れに関する制度見直しを議論する有識者会議の初会合を法務省で開いた。「特定技能」制度について、人手不足が深刻な介護、外食、工業製品...

外国人の訪問介護解禁ということで、介護業界の人材不足もいよいよ本格的になってきたようね。社会情勢を見ると外国人労働者とのトラブルもあるようで、一時期埼玉県川口市のクルド人問題が話題になっていたわね。諸外国を見ても移民による問題はどこの国も手を焼いているようで、今後外国人労働者を日本に受け入れるのであれば、そういった問題も大きくなることが考えられるわ。

しかし、少子化が進み人口減少に歯止めが利かない今の日本においては、他に取るべき手段がないというのも事実よ。特に医療・介護などの福祉の分野においては、機械化に期待できない部分も多く、ある程度のマンパワーは必要なの。社会福祉を維持するためには一定の人材を確保する必要があるわ。

今回の訪問介護での外国人解禁をきっかけに、日本の訪問介護の課題と今後について、一度マクロ視点で状況を整理してみようと思うの。


目次

人材不足解消4つの課題

まず、訪問介護の現状として人材不足が深刻よ。訪問介護の有効求人倍率は15倍ほどあるようで、事業所が15人の応募をかけてようやく1人採用できているというのが現状のようなの。ちょっと異常じゃないかしら。少子高齢化で人手が足りなくなることは分かっていたはずなのに、何も対策を打たなかったのは政府の落ち度としか思えないわ。いったい何をやっていたのかしら。

とはいえ、今の高齢者たちに「介護できませんから、あとは自由に過ごしてください」と言うのはさすがに薄情ね。それをどのように解決するかという方法については4つあると思うの。それぞれ問題点もあるので、一つ一つ考えていきたいわ。

外国人材の採用

まず一つ目は、今回ニュースにもなった外国人材の採用ね。これは手っ取り早く戦力として採用できるので、人材不足の解消には大いに役立つわ。物価の安い国や治安の悪い国で育った人は日本で働くメリットも多く、そこまで高い給料を支払わなくても採用できるのが魅力ね。特に看護・介護の分野においては繊細な作業を要求される部分もあるので、機械化できない部分も多く、一定の外国人労働者の採用はやむを得ないのではないかしら。今後、景気が良くなるにつれて他業種との人材獲得競争も激化していくので、介護保険で運用されている福祉系は不利になるわね。日本の社会福祉を支えるために、外国人材は必要不可欠だと思うわ。

差別や治安の悪化が心配

外国人の受け入れに反対派が多いのは、治安の悪化が懸念されるからね。諸外国の移民問題は年々ひどくなっているように感じるわ。どこの国でも移民の問題には頭を抱えているし、移民問題の解決を掲げ支持を集めたトランプ大統領を見ても、世界的に移民との分断が生まれているわね。移民の受け入れを容認したうえで、採用にはある程度の選別が必要ね。なんでもかんでも移民を受け入れていたら、日本の国家観はすぐに崩壊してしまうので、そこは慎重に行ってほしいわ。

また、日本に来た外国人労働者への差別意識も問題になるでしょうね。すべての外国人労働者が問題を起こすわけではないのに、外国人に対して差別的なものの見方をする人は少なくないからね。それらのケアを政府が上手くしていかないと、治安の悪化やさらなる問題を引き起こしかねないわね。

待遇の改善

2つ目に考えなければいけないのは、待遇の改善ね。介護職員は低賃金職業の代表として挙げられるくらいには低賃金よね。SNSなんかを見ていると、そこに対する不満も多く見られるわ。福祉のような対人の仕事はストレスのたまる仕事とも言われるので、低賃金の仕事ほどストレスがたまりやすいというのは世知辛い世の中よね。とはいえ、昔に比べると介護職員の待遇改善も進んでいると思うわ。しっかりと給料を出している所は出しているわよ。そういった職場を選ぶのも大切ね。

待遇を改善すれば税金が上がる

ただ、介護職の給料が青天井で上がっていくなんてことはあり得ないわよ。だって考えてみなさい。介護事業所は介護保険料で運用されているのだから、これは国民のみんなから集めたお金よ。保険料とは言っているけれど、実質的には国に吸い上げられた税金よ。介護職員の給料が上がるということは、財源確保のために国民からの税金を増やすというパラドックスが含まれているわ。

福祉のお金を国債や通貨発行で賄うMMT的なアイデアもあるけれど、実際のところ本当に正しいのか疑問よね。待遇の改善はインフレ率に合わせるのが精いっぱいだと思うわ。

DX・AIによる業務の効率化

3つ目はDX(デジタルトランスフォーメーション)やAI化による効率化ね。現在AIの技術進歩にはすさまじいものがあるわ。数年後にAIが世界を変える。私はそう確信しているわ。無人タクシーやドローンが町中を走る日もそう遠くはないのかもしれないわね。いままで、面倒だった介護記録や計画書なんかの事務作業は一瞬でできる時代が来そうね。

訪問介護の機械化は困難

しかし、訪問介護においてはあまり機械化の効果は薄いと思うわ。だって、家から家までの物理的な距離はどうやったって乗り越えることができないからね。自動タクシーで移動したとしても数分はかかってしまうでしょうね。どこでもドアのようなものが開発されればいいのだけれど、それはもはやデジタル技術というよりは魔法の世界よね。一瞬で家から家まで移動できる技術が果たして本当にできるのかしら。それこそソードアートオンラインのようなデータ化されたVR世界で生活するとか、攻殻機動隊のような全身義体のような技術が必要だけれど、そうなるとそもそも介護自体の役割が終わってしまうわね。まさにSFの世界ね

訪問介護の縮小化は免れない

4つ目というかほぼ結論になるのだけれど、訪問介護は縮小化して効率化していくしかないんじゃないのかしら。今後高齢者がますます増えて、訪問介護職員が減っていくのだから一人当たりの負担がすごいことになるわよ。最終的には訪問介護では見きれなくなって、廃業する業者が増えるでしょうね。というかすでに増えているわよね。今後この流れはますます加速していくと思うわ。訪問介護の規模を縮小化させて、ノウハウのある大手や政府が一括管理できるようなシステムを作ることである程度効率化はできるでしょうけど、基本的には家族の協力が必要になってくると思うわ。

訪問介護の効率化とバランス

そもそも、一人の人間が家に行ってマンツーマンで介助をするというのはどう考えても非効率よ。UBER EATSですら配達料に500円ぐらい取られるんだから、時間がかかった分の報酬は上乗せするべきだと思うの。私は人権や生存権を守る必要はあると思うけれど、コスパの悪い方法を進めるのはどうかと思うわ。今後自動運転や食事の配送があれば自宅での一人暮らしはできると思うし、わざわざ効率の悪い方法で介助をしていく必要があるのかしら?今の介護業界は現役世代の負担で成り立っているので、今後も同じサービスを維持するのは難しいわね。現役世代と高齢世代の痛み分けが必要になってくると思うわ。


外国人材を頼りにしつつ、訪問介護の縮小

これまでの課題をまとめると訪問介護の人材不足を解消するには4つの道があるわ

訪問介護人材不足解消の4つの道

  • 外国人材の採用
  • 待遇の改善
  • AI・DXによる効率化
  • 訪問介護事業の縮小

私が思うに①外国人材の採用を主軸にして④訪問介護事業の縮小をしていくのが効率的ね。③待遇改善と④DX・AIによる効率化も大切だとは思うけど訪問介護においては焼け石に水でほとんど効果がないと思うわね。

在宅介護で人生を全うするというのはある意味理想の形なんでしょうけど、今の日本には理想を語れるほどの余裕はないわね。今後の介護業界は人材不足を埋めるために更なる効率化が求められるから、施設での介護を軸にしていくしかないと思うわね。他にいい方法が思いつかない以上、理想を語るのはそろそろ終わりにしてほしいわ。

今後も外国人材や高齢者との間に分断が生まれてしまうのは悲しいわ。

それでも、この世界は美しいと笑って明日も生きていましょう

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この記事を書いた人

ごきげんよう!日々の生活をちょっとお得に、ちょっと楽しくすることを大切にしている抹茶ラテです。

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