ついに始まった2025年問題
2025年が始まり、あっという間に1か月が過ぎようとしていますの。本当に時間が経つのは早いものですね。私は介護職に携わって約10年になりますが、2025年という節目を迎えた今、一度立ち止まって考えたいのが「2025年問題」ですわ。
2025年問題とは、日本が直面する高齢化社会の課題の一つです。団塊の世代（1947～1949年生まれ）が2025年に75歳以上の「後期高齢者」となり、それに伴い医療、介護、経済、社会全体に大きな影響を及ぼすとされています。
たとえば、医療体制のひっ迫、介護サービスの需要増加、社会保障費の増大、さらには格差の拡大などが挙げられます。
高齢化が社会問題として取り上げられるのは今に始まったことではありませんが、特に目立った対策が取られないまま、2025年を迎えてしまったのが現状ですの。少子化も進行しており、2024年の合計特殊出生率は1.2にまで低下しましたの。この流れを変えることは容易ではありませんわ。
日本全体の問題ですが、今回は特に介護業界に焦点を当てて考えてみたいと思いますわ。
介護業界は人材不足が深刻化する
2025年問題を考えると、高齢者が増える一方で、働き手である若者が減ることで、介護業界は確実に人材不足に陥ることが予想されますわ。実際、ここ数年で介護業界の労働力不足は加速度的に進行していますの。
人材不足が続けば、現場の負担が増し、ストレスが高まることで、介護の質が低下する恐れもありますわ。一部の事業所は、職員の給料を上げて人材を確保しようとしていますが、これにより介護サービスの提供や職員待遇に格差が生じる可能性もありますの。
「介護報酬を増やせばいい」という意見もありますが、それだけでは若者世代に負担を押し付けることになりかねませんわ。日本国憲法第２５条で保障されている生存権を守る必要はあるものの、リソースは無限ではないので過剰に保護するわけにもいきませんの。福祉業界全体が生産性の低い産業とされていることから、予算だけでなく人的リソースを投入することが国家全体の利益に大きく貢献するわけでもありませんわ。そのため、介護業界の待遇改善は簡単な課題ではないのですの。
リソースを抑えた問題解決策
では、介護業界の人材不足をどう解決するか？結論として、人的リソースやお金をできる限り抑えて対応する方法を考える必要がありますわ。現在検討されている主な解決策として、以下の2つが挙げられますの。
１.移民の受け入れは避けられない
これからの介護や医療の現場を支える中心的な存在となるのは、外国人材だと考えられますわ。移民の積極的な受け入れに反対の方もいるでしょうし、私自身も基本的には慎重な立場ですの。川口市でのクルド人問題などを見ると、移民政策が社会に悪影響を与える可能性も否めませんわ。しかし、先ほど述べた通り、若い労働力が不足する状況では、日本の医療制度そのものが立ち行かなくなる危険がありますの。
もちろん、ロボット技術の進歩に期待する声もありますが、たとえば爪切りや湿布を貼る、注射を打つといった繊細な作業は、今のところ機械では代替できませんわ。また、AIには嘘を見抜く力がありませんの。「ほっといて」と強がりを言う高齢者の本心を理解し、適切に対応するのは、やはり人間だからこそできることですわ。
これからも医療・福祉の分野において、人間の力が欠かせないことは明らかですの。そうした中、低コストで働ける外国人材が主力となるのは避けられないでしょう。「介護職員の給料を上げれば人材不足を解決できるのでは」と考える方もいるかもしれませんが、国家規模で見ると経済的合理性に欠けるため、大幅な待遇改善を期待するのは難しいのが現状ですわ。
とはいえ、外国人労働力の活用が進む中で、「日本人職員がいること」が施設の付加価値になる可能性もありますの。「当施設は日本人介護職員率100％」といった高級志向の施設が登場することも考えられるでしょう。こうしたトレンドには敏感でありたいものですわね。
2.DXとAIで社会を変える
もう一つの解決策は、DX（デジタルトランスフォーメーション）とAIの活用ですわ。DXとは、簡単に言えば機械化のことで、ロボット掃除機「ルンバ」や、大阪万博の注目技術「人間洗濯機」などがその例ですの。つまり、これまで人間が行っていた作業をロボットに代行させる動きのことですわ。ロボットを活用すれば、人間の負担を大幅に減らすことができ、そうした技術を取り入れる施設が今後、競争力を高めていくでしょう。
例えば、介護をしながら会話もできるようなロボットが登場すれば理想的ですが、それが実現するにはもう少し時間がかかりそうですわ。
一方、AI（人工知能）の進化も目覚ましいものがありますの。2023年には「チャットGPT」が話題になりましたし、GoogleやMicrosoft、Amazonといった企業がAI製品を次々に発表していますの。文章作成やデータ処理、さらには画像や動画の作成まで、AIの可能性は広がり続けていますわ。
ちなみに、このブログでも生成AIを活用していますの。タイトルやタグの作成、文章の校正など、AIに助けてもらいながら作業を進めていますわ。読者の皆さんも、ぜひこうした技術を取り入れてみてはいかがでしょうか？
求められるのはクリエイティブな人材
これからの介護業界では、単なる肉体労働ではなく、現場で働きながら創造的に課題に取り組む力が求められますの。たとえば、イベントの企画、ロボットやAIの活用方法を考える力、外国人材との連携をうまく進める工夫などが必要になりますわ。
創意工夫ができる職員は、結果的に高い評価を受け、待遇の向上にもつながるでしょう。一方で、単純作業を担う職員は低賃金のままという状況も避けられませんわ。
介護業界は景気の影響を受けにくく、長期的に安定して働ける職場でもありますの。今後の動向を見極めながら、自分なりの働き方を模索していきたいと思いますわ。
まとめ
介護業界が直面する2025年問題は、日本社会全体に大きな影響を及ぼす重要な課題ですわ。高齢者の増加と若者の減少という逆風の中で、私たちは新たな解決策を模索し、介護の質を維持するために努力しなければなりませんわ。移民の受け入れや技術の活用を通じて、未来の介護現場を支える人材を確保し、創造的なアプローチで変化に適応することが求められていますわ。これからの介護業界には、柔軟で革新的な発想が不可欠ですわ。私たち一人ひとりが、その一翼を担うことができるのですわ。未来を見据え、共に歩んでいきましょう。オーッホッホッホ♪
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