プログラミングスクールと転職ビジネスが生み出した業界の闇
未経験がYoutube広告で流れるプログラミングスクールをみてこういう感想を持つかもしれません
- プログラマーは不足している
- プログラマーになって収入UP
- リモートワークで自由に働ける
- フリーランスになればもっと自由に働ける
テ◯クキャンプのようにYoutubeをバンバン広告を打ち始めたことでそういうイメージが広がっていった気がします。
僕自身も、当時働いていた職場に不満があったので、広告を見るたびに「プログラミングをしてみようかな?」と考えるようになりました。
もちろん、時期的にはプログラマーが不足していた時期もあるんだと思います。
しかし、素人に毛が生えたようなプログラマーを量産したせいで、プログラミングスクールで学んでも安易に仕事を取れなくなってきているようです。
それどころか、コロナの影響で経済的に先行きが不安な企業はリスクを取ってまで未経験を採用する理由もなく、現在の未経験の独学プログラマーはかなり転職が厳しい状況。
せっかく転職できても、年収300万円程度ということも当たり前のようにあるみたいですね。
30代未経験がプログラマー転職を決意した理由
現在は就職活動中ですが、僕のスペックを書いておこうと思います。
- 【年齢】30代(後半)
- 【エリア】地方(大阪)
- 【前職】 介護福祉士
- 【転職前年収】約300万円
- 【言語】HTML&CSS,javascript(vue),PHP(laravel)
こんな感じです。
「大阪が地方だったら、他のエリアはどうなるんだよ!!」
と突っ込みたくなる人もいるかも知れませんが、僕の中では
『東京と東京以外』で分けてしまったほうが、今のプログラミング業界のイメージと現実のギャップを説明しやすいと考えています。
転職をしようと考えたきっかけは
「介護職でこれ以上給料上げるのは無理ゲー。介護福祉士持ってるからいつでも介護職に戻れるしもっと給料の上がる仕事をしてみたいな。
営業とかは性格的に向いてないからプログラマーになろう」
と思ったからです。
まぁ、転職をしてもこれ以上落ちることがないので、リスクを取っての転職ですね。
仮に転職が失敗しても年収が落ちるわけでもないですし、職員不足の介護業界という保険もあるので、そこまで大きなリスクではないのかな?
という結論に至って転職を決意しました。
大阪ではRubyの仕事はほとんどない
僕は現在転職活動中です。
今は転職サイトを利用したり,エージェントに登録したり,派遣サイトに登録したりをしているのですが現在の状況です。
- 【転職サイト応募】10件応募→面接0件
- 【派遣応募】13件→面接0件
- 【エージェント】紹介0件→介護関係8件
- 【アルバイト】面接1件→返事待ち
応募しても、ほとんど面接してくれることはありません。そもそも返事がないのが当たり前。
まぁ、30代で未経験なら書類審査で落とされるよね。
よっぽど人が足りないわけじゃないなら、自分が採用担当でも書類審査で落とすと思う。
先日一応アルバイトで面接をさせていただいた企業さんに「最近のプログラミングブームについてどう思うか?」という質問をさせていただいたら。
「大阪はRubyの仕事はほとんどないよ」ということでした。
Youtubeでの広告で作られているプログラミングスクールのイメージは「2~3年前の東京」でのイメージなので、広告の情報を鵜呑みにして転職をしようとすると痛い目を見ますね。
また、プログラミングスクールでよく教えられているRubyも以前に比べると人気が衰退しており、仕事は今後もなくなっていくんじゃないかと思います。
その点、PHPはワードプレスとの相性もよく、仕事は多いのでまだ、就職はしやすいのかなと感じています。
なぜプログラミングスクールがブームになったのか?
そもそも、なぜプログラミングスクールがここまでブームになったのか?
という理由なんですが、
「好景気の人材不足につけこんで殿様商売をしていた」
ことが理由だと考えています。
2019年の有効求人倍率は1.6倍で2009年からの10年ぶりの下落だったそうで、過去十年間がどれだけ人材不足だったのかがわかりますね。
特にIT系の業界は景気との親和性が高いので、経済全体が明るくイノベーションが起きている状況であればそれだけ仕事も増え稼ぎやすくなる業界だと思っています。
また、トランプが大統領だった時期はアメリカの景気もよく、それもあって世界的に経済が成長していた時期だったと思います。
コロナ後の未経験プログラマーはどうなるか?
さて、コロナ収束後の未経験プログラマー転職がどうなるのかを自分なりに考えてみました。
IT系はリモートワークがしやすいということもあり、飲食や旅行産業に比べると、比較的コロナの影響はすくない業種だったと思います。
また、リモートワークに関するシステムや、飲食店でのタブレットの注文が急速に普及したことなどを考えると、コロナ禍で仕事は増えたという企業もあるのではないでしょうか?
しかし、経済全体では下降気味です。
経済不安が続く中企業が積極的に設備投資を行うとは考えにくいので、プログラマーの仕事は基本的には減っていくと思います。
経済がある程度回復するまでは、2019年以前のようなプログラマー不足にはならないでしょう。
コロナで仕事が不安なのはみんな同じ
さて、最後にまとめなのですが、今はコロナでどの業界も不景気です。
「今はコロナで仕事がないから、この業界ヤバいかも」
と思っている人もいるかもしれませんが、それはどの業界も同じです。
比較的コロナの影響が少ないと思われるプログラマーですら就職が難しい状態なので、他の業界は苦しいのは当然のことです。
追い込まれて転職をするのは判断を間違えやすいので、転職をするとしても、少しコロナの影響が落ち着いてからのほうがいいでしょうね。