介護施設のホームページで考えたいペルソナ設定と実例

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元介護福祉士で現在はプログラマーのたこにゃんです。

介護業界は今後も成長産業だと思うので、介護関係でのホームページの制作なんかはまだまだ需要のあるジャンルだと思います。

しかし、介護施設のホームページって誰が見ているか考えたことありますか?

介護の業界は介護保険法という法律を軸にルールが決まっているので、その構造は非常に複雑です。

業界のことをよくわかっていない場合には、ターゲットの絞り込みをできておらずせっかく訪問してくれたユーザーに対して良い印象を与えられないかもしれません。

今回は僕の介護福祉士の経験を元に、介護施設のウェブ制作で考えたいペルソナ設定とその実例を考えてみたいと思います。

利用者は高齢なのでそもそもパソコンなんて使わない

まず、そもそもの話なんですが,介護施設に入る利用者の年齢というのは70~100歳になります。

ほとんどの人がPCなんて触ったこともないような人がほとんどです。

最近は家族にスマホを持たされるているケースも多いですが、使い方がわからずに職員が触って電話をかけてあげるケースが多いですね。

ですので、実際に施設に入る人に向けてペルソナ設定をすることは全く意味のないことということになります。

では、介護施設のホームページは一体誰が見ているのかについて考えていきましょう。

【ケース1】利用者の家族が施設を探すためにHPを見る

【ペルソナ設定】50代〜60代で親の入居を考えている家族

介護施設のホームページで最も多く見るのは利用者の家族です。70代〜80代の入居者の子供はだいたい50代〜60代になると思います。

ですので、介護施設のホームページを見る人の多くは「PCは時々使うけれど、あまり使い慣れてはいない」ような世代の人が多くなります。

施設の種類としては「有料老人ホーム」などが多いでしょう。

費用は高くなっても、良い施設に入れてあげたいと思う家族も多いので、PCを使い慣れていない世代に施設のイメージをどれだけ伝えられるかがポイントになってきます。

画像が多めで利用者の顔が見れるサイトがおすすめ

利用者の家族が施設を探しているケースの場合は、「自分の親が余生を過ごす施設を真剣に選んで上げたい」と思っていることが多いです。

そのため、施設のサイトとしては「施設の取り組みがわかりやすいサイト」が良いでしょう。

また、PCにあまり触りなれていない世代でもあるので、デザインやサイトの構成を複雑にするよりはシンプルでありながら、感情に働きかけるようなサイトが好ましいです

「自分の親をこの施設に入れて上げたい」と思ってもらえるようなデザインにすることが大切ですね。

【注意点】ポイントになる情報が埋もれないようにしたい

入居者の家族に見てもらうサイトを作る場合には画像が多めのサイトがおすすめです。

しかし、あまりにも画像が多くなりすぎると感じである「1ヶ月の家賃や入居費用」のページの場所がわかりにくくなる可能性があります。

家族としては、今後入居し続ける限り、そこの施設にお金を払い続けることになるので、費用の情報というのは一番大切になります。ポイントとなる情報は見やすいように整理しておくとよいでしょう。

家族向けの参考サイト

スーパー・コート
【公式】有料老人ホームを大阪でお探しなら | 株式会社スーパー・コート
スーパー・コートは、有料老人ホームを大阪を中心に関西圏で50施設運営しております。スーパーホテルのホスピタリティと、長年蓄積された介護ノウハウを活かし、安全で清潔、イキイキとした生活を提供いたします。

イメージカラーを金に近い色にしているので好みが分かれるところですが、まるでホテルのようなハイブランドなサイトに仕上がっています。

麦久保園

写真が多めになっており、施設での生活がイメージしやすい作りになっています。介護施設に入居したあとに自分の家族がどんな生活を送るのか?ということがイメージしやすいサイトは家族にとっては安心できます。

ゆふの院(福神)
福岡市南区の有料老人ホーム「ゆふの院やよい坂」
福岡市南区のゆふの院やよい坂は、自分の家と同じように自由に暮らしながら、医療と介護のサポートが受けられる住宅型有料老人ホームです

イラストなども多くデザインはかなり凝った作りになっていますが、写真を多めに使い必要な情報を一つのページにまとめているためにとても見やすい作りになっています。

曲線を多く使っているので、サイト全体に温かみのあるイメージがあるので好印象が持てますね。

【ケース2】ケアマネージャーが情報を収集するために見る

【ペルソナ設定】30代〜50代のケアマネージャーが仕事のために情報収集をしている

施設の利用を検討するために見るのは利用者の家族だけではありません。ケアマネージャーが自分の利用者が今後の施設での生活を検討するために情報収集をしているケースもあります。

ケアマネージャーの年齢層も幅広いのですが、ケアマネージャーの資格を取るためには、介護職での経験年数がかなり必要なので30代以上の年齢層の人が利用します。

仕事でPCをよく使う世代なので、ある程度はPCに慣れていますが、仕事で介護施設のサイトを見ることが多いので、施設のイメージよりも、どれだけ情報収集がしやすいかがポイントになってきます。

そもそもケアマネージャーって何者?

そもそもケアマネージャーって何者?なんでその人のためにサイトを作らないといけないの?

という人のために簡単な補足説明です。ケアマネージャーの役割は大きく分けて2つあります

  • 担当している高齢者の介護保険利用のスケジュールを考える

自分がすでに担当している高齢者にとって必要な介護サービスは何かを考えることです。これは簡単に例えるなら、事務のトレーナーのような役割ですね。

家事ができない男性なら訪問介護サービス。体力が落ちている人にはデイサービス。医療的ケアが必要な人には訪問看護をスケジュールに組み込みます。

言い換えればケアマネージャーにはどの介護サービスを利用してもらうかを決める権限があるのです。

なので、ケアマネージャーが「ここの施設おすすめですよ」と言ってもらえるような施設は利用者を獲得しやすくなります。

シンプルで情報収集をしやすいように

ケアマネージャーが利用しやすいサイトを作る場合には、画像の多さよりも情報の収集のしやすさが重要になります。

ですので、ポイントとなる情報は必ずわかりやすい作りにし、機能なども充実させておくと良いでしょう。

【注意点】デザインに凝りすぎると使いにくいサイトに

サイトを作る側としては良いデザインにしたいと感じる場合もあるでしょう。しかし、サイトのデザインに凝りすぎるとサイトが重くなったり、必要な情報にアクセスできなくなる場合があります。

ケアマネージャーをターゲットにする場合には必要な情報にすぐにアクセスできるようなサイトづくりを考えましょう。

ケアマネージャー向けの参考サイト

Cocofump
サービス付き高齢者向け住宅の学研ココファン
サービス付き高齢者向け住宅の学研ココファン、すべての人が心ゆたかに生きることを願い、今日の感動・満足・安心と明日への夢・希望を提供します。

学研が運営しているココファンです。

サイトの構成としては見たことあるようなサイトで、写真もフリー素材とらしきものを使っています。そのため、デザイン的には優れているとは言えません。

しかし、お知らせがトップページにあり、ワードの検索機能があります。また、施設の情報もわかりやすくまとめられているため、かなり情報にアクセスしやすいサイトに仕上がっています。

木下の介護
https://www.kinoshita-kaigo.co.jp/

こちらは関東エリアでさまざまな介護サービスを展開している「木下グループ」のサイトです。写真は多くないですが、トップページに「ウイルスに対する取り組み」や「検索機能」「お知らせ」などがあり情報にアクセスしやすいサイトになっています。

介護施設だけではなく、訪問サービスも行っているサイトはケアマネージャーへの配慮も考えたほうがよいでしょう。

【ケース3】介護職員が仕事を探すために見る

【ペルソナ設定】20代〜30代で新しいことに挑戦したい介護職員

介護施設が集めたいのは利用者だけでありません。介護業界は慢性的な人手不足です。

人材獲得競争も必死なのです。

20代〜30代で転職を考えている介護職員は数多くいます。そういった職員が興味を持てるようなサイトの作りにすることも戦略の一つとしてあげられます。

特にデイサービスはエリア外からサービスの利用をすることはほとんどないため、ユーザーに対するアピールはあまりできません。

できるだけ、良い人材をあつめて地域で評判のデイサービスにすることが大切になってきます。

クリエイティブで新しいことに取り組んでいるように見せる

20代〜30代の介護職員はPCでの情報収集に慣れています。また、自分の将来に関しての不安もかんじているので、新しいものに取り組んでいる施設に興味をひかれやすいです。

サイトの動きを多くして、派手な作りにすることで「面白そうな企業だな」と興味を持ってもらいやすくなります。デザイン的に凝ったサイトが好ましいと言えるでしょう。

【注意点】動きの多いサイトは重くなりがち

動きの多いサイトはそれだけサイトが重くなる可能性があります。

その企業に興味を持った人は重くてもサイトを見てくれると思いますが、なんとなく情報収集をしている人はサイトが重いとすぐに離脱してしまうでしょう。サイトは見てもらえないと意味がないので、サイトの動きは程々にしておきましょう

【注意点】クリエイティブすぎると介護施設だと思われない可能性も

また、注意したいのはあまりにデザインに凝りすぎると「介護施設」であることが伝わりにくくなります。クリエイティブなデザインで新しいことに取り組んでることをアピールすることは大事ですが、介護施設であるということがわからないのは良くないですね。

介護への考え方や取り組みがわかるようにしておきましょう

介護職員向けの参考サイト

POPO
【公式】通所介護ポポ・ケセラセラ|兵庫県姫路市のデイサービス・運動教室・フィットネススタジオ
兵庫県姫路市、姫路駅から徒歩圏内のイオンタウン姫路で、介護保険利用可能なデイサービス・パワーリハビリ・運動教室・誰でも気軽に通えるフィットネスジムを提供するポポ・ケセラセラ。アットホームでまるでカフェのようなお洒落な空間です。ぜひ一度見学にお越しください。送迎付き。

まるでスポーツジムのようなおしゃれなサイトに仕上がっています。

ひと目見ただけではデイサービスのサイトだとは気が付かないでしょう。動きも多く面白いことに取り組んでいる印象を与えることができます。

デンマークINN
介護付有料老人ホーム デンマークINN
福祉先進国デンマークを視察した上で設立された、過ごしやすいゆとりある介護付有料老人ホーム。

介護施設では珍しい赤系の色を使ったサイトになります。サイト全体に動きも多く、介護先進国のデンマークをモデルにしているということもありクリエイティブな印象のサイトです。

【ケース4】ビジネス的なアピールのために作成したHP

会社としての取り組みがわかりやすいように

また、特定の個人をターゲットにしたわけではなく、企業としてサイトが必要になる場合もあるでしょう。

そのようなサイトは会社としての取り組みがわかりやすいサイトが良いでしょう。

企業向けの参考サイト

湖成会
湖山医療福祉グループ 社会福祉法人 湖成会
富士山の麓である富士宮市、駿河湾を臨む温泉観光地である熱海市を拠点に高齢者向けの福祉サービスを総合的に提供。

トップページに代表の挨拶があり、企業の取り組みが分かりやすいサイトです。

個別の施設の様子などはわかりませんが、運営している施設が見やすく、採用ページも充実しているために企業用のサイトとしては見やすい作りになっています。

グリーンライフ

コラボしているキティちゃんが目を引きますが、シンプルで見やすい作りでとても見やすい作りになっています。また情報量も豊富で、とてもバランスの取れたサイトになっています。

施設の情報発信などもあり、個別の施設の様子もわかるところがいいですね。

まとめ

介護施設のホームページは20代〜60代まで幅広い層が見る機会のあるサイトです。

ペルソナ設定をどこに置くかで、アプローチの仕方が全く変わってくるのでそこを意識しながらサイトの構成を考えるのがいいですね。

介護保険は複雑な仕組みになっているので、サイトを利用するユーザーのイメージしづらいですが、「家族」「ケアマネージャー」「介護職員」「企業」のどの層を軸にするかを考えることでサイトのイメージが作りやすく成るかと思います。

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