介護施設で必ずといって行われるレクリエーション。
僕もレクリエーションをやることは多かったので、レクリエーションに関するサイトを運用しようと思っていま、このサイトを運営しています。
現在も情報収集をするために「レクリエーション」という単語をグーグルに入力して検索をしているわけなんですけど、ここ数年でこの「レクリエーション」という言葉にも変化があるみたいですね。
最近はレクリエーションのような行事を「アクティビティ」と表現するのがトレンドになっているみたいですね。
実際に行事としてやってることは変わらないので、なぜ「レクリエーション」を「アクティビティ」と呼ぶなったのか気になるところですよね。
職場の人と「レクリエーション」の話をしていたのにいきなり「アクティビティ」とか言う単語を打ち込まれても混乱すると思うので、「レクリエーション」と「アクティビティ」の違いについて知っておきましょう
レクリエーションとアクティビティ語源
レクリエーションは余暇、そしてもう一つの意味

レクリエーション(英: recreation)は、娯楽として自由時間に行われる、自発的・創造的な様々な余暇の活動のことである。略してレクとも呼ばれる。リクリエーションとも表記される。「レクレーション」は誤記。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
レクリエーションには娯楽を楽しむ自由時間を過ごすという意味合いがあります。
人間にとって必要な休みの時間ということですね。生活をしているとどうしても疲れてしまうことはあるので、しっかりと余暇を取って心をリフレシュさせることが必要となります。
また、レクリエーションにはもう一つの意味もあります。
「再創造」「壊れたものがつくり直されること」「人が病気から回復すること」「課業の疲労を癒し元気を回復すること」などを意味するラテン語の recreāre が語源である。英語ではこれが2通りの言葉に分化した(前者が後者から派生した)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
もともと、「レクリエーション」には「新しく作る」という意味合いがあったようですね。
ですので、心をリフレッシュさせることに加えて、体力の衰えを改善する「リハビリ」としての意味合いも含まれているようです。
アクティビティは活動

アクティビティとは、一般的には「活動」や「活気」といった意味の英語である。IT用語としては、FacebookやTwitterをはじめとするソーシャルメディアにおいて、ユーザーの最近の活動状況を表す語として用いられることが多い。
https://www.weblio.jp/content/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%93%E3%83%86%E3%82%A3
アクティビティの主要な意味は「活動」という意味です。もともとはIT用語でSNS等でのユーザーの行動や反応を表すために使われるようになったようですね。
ですので、比較的最近使われるようになった言葉であることがわかります。
レクリエーションとは違い「心身をリフレッシュさせる」という意味合いは含まれていません。
なんで、「アクティビティ」という言葉がつかわれるようになったの?
ここからは僕の憶測を踏まえて「アクティビティ」という言葉が使われるようになった理由について考えていきたいと思います。
ネガティブなイメージを払拭したい介護ビジネス

先程、解説をしたように「レクリエーション」という言葉は医療的な意味合いの言葉なんですよね。「楽しむ」ということよりも「休息」や「リハビリ」としての意味合いの強い言葉だと思います。
毎年、高齢化が進んでいく現代ですが、そんな中で高齢者ビジネスが注目されています。飲食業界や観光業などと違い、人が楽しみワクワクするようなポジティブな業界ではないと思います。
しかし、民間企業としては業界全体にネガティブなイメージがあるのは良いことではないのではないでしょうか?
多種多様な業界から多くの企業が介護ビジネスに参戦していく中で、ネガティブなイメージを払拭したいと考えるのは当然な流れだと思います。
医療的な意味の強い「レクリエーション」よりも「アクティビティ」というポジティブなイメージのある言葉を使うほうが、ビジネス的にもアピールしやすいのではないかと思います。
また、SNSが生まれたことにより、使われるようになった「アクティビティ」という言葉のほうが、ビジネス的にも好ましく、若い人に受け入れられやすいのではないでしょうか?
「アクティビティ」という言葉にはリフレッシュというよりも、「刺激のある生きがい」というような意味合いが強いように感じます。
考えてみると旅行や高級料理店というのは「生きるためには必要ではないが、刺激があり楽しいもの」だと思います。
そういったもののほうが商品として売り出しやすく、ビジネス的にはやりやすい気がしますね。
具体的なレクリエーションとアクティビティの違いについて教えて

「レクリエーション」と「アクティビティ」の違いをおさらいしましょう
レクリエーション
医療的な意味合いが強く、心身をリフレッシュさせることが目的。楽しむことよりも休息としての活動。
- リハビリ要素がある運動
- 音楽療法のような医療的な意味のある活動
- 認知症予防のためのクイズなど
アクティビティ
医療的な意味合いはないが、刺激があり楽しいと感じるもの。生きがいといしての活動。
- 買い物ツアーなど、楽しいと感じながら行われるもの
- 季節行事など、特別な日に行われるイベント
- 趣味として行われる活動
明確な違いを理解するのは難しい
レクリエーションとアクティビティの違いについてまとめてみましたが、実際には「レクリエーション」と「アクティビティ」を完全に区別するのは難しいと思います。
なぜなら、運動や音楽療法のような医療的な意味のある活動を生きがいにしている人もいると思います。
買い物に行ったり、趣味の活動がリハビリとして作用している人もいると思います。結局は参加している人がどう感じるかということの違いでしかないので、「レクリエーション」でも「アクティビティ」でもやることは変わりません。
「レクリエーション」と「アクティビティ」という言葉を使う人の好みであるわけですね。
結局「レクリエーション」と「アクティビティ」どっちを使うのがいいの?

結論としては「レクリエーション」と「アクティビティ」は明確な違いはないのでどちらを使ってもいいでしょう。
医療的な意味合いを含む場合は「レクリエーション」
生きがいや楽しむことを重視する場合は「アクティビティ」という言葉が適切な気がします。
「レクリエーション」のほうが情報収集しやすい
どちらでもいいと結論づけましたが、介護職員はできれば「レクリエーション」という言葉を中心に使ったほうがいいでしょう。
なぜなら、「レクリエーション」という言葉のほうが圧倒的に情報収集がしやすいためです。
「レクリエーション」という言葉は昔から使われていた言葉なので、社会的に浸透しており情報も多くあります。google検索でも「レクリエーション」という言葉を使ったほうが圧倒的に情報収集がしやすいですね。
また、医療的な意味合いを含むという点でも「ただ楽しむだけのものではない」という目的意識を伝えやすい言葉です。
逆に「アクティビティ」という言葉はITで使われ始めた言葉です。他業種でも使われることが多く、情報量が浅く広い場所で使われています。試しに「アクティビティ」で検索をすると介護関連のページはほとんど出てこないと思います。
「アクティビティ」という言葉はあくまで介護ビジネスのイメージ戦略のために使用されている言葉であると認識しておきましょう。
ですので、介護職員が職員とのコミュニケーションを使う場合にはレクリエーションという言葉を中心に使ったほうが、情報のやり取りがしやすいのではないかと思います。